【画像1:Novation製 Launchpad Proの3Dモデル】
ピアノやキーボードをご存知でしょうか。鍵盤を押すと綺麗な音が出る鍵盤楽器の製品です。
鍵盤楽器と聞くと四角くて白と黒のピアノを想像すると思いますが、画像1のような奇妙な形をしているこの製品も
鍵盤楽器の仲間でもあります。
今回は楽器兼コントローラーであるLaunchpad Proという製品をTinkercadで再現しました。
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1.モデリングしようと思った理由
初めは身近にある椅子や照明などの生活用品をモデリングしようと考えていましたが、思いのほか曲線部のモデリングが難しく、なるべく曲線のない製品を探している時に目の前にあったのがこの製品でした。曲線も少なく、比較的単純な見た目をしていたため、この製品を選びました。
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2.実際の製品画像
【写真2:実際の画像】
左(pc以外:上)【写真3:実際の画像】
下【写真4:実際の画像】
【写真5:実際の画像】
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3.Tinkercadを使ってモデリングした製品画像
【画像6:(画像1同)3Dモデル】
左(pc以外:上)【画像7:3Dモデル】
下【画像8:3Dモデル】
【画像9:3Dモデル】
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4.モデリングをして気付いたこと
製品については、四角と丸の組み合わせで構成されているので比較的簡単に制作できたと感じます。しかしモデリングをしていて気付いたこと、また、あったらいいなと思った事がTinkercadについてですが、いくつかありました。
1つ目は制作時にオブジェクト間の距離を正確に測れないことです。
Fusion360では仮想定規のようなものでオブジェクト間の距離を測れるのですが、Tinkercadにはそのような機能は無く、互いの距離を知れるのはオブジェクトを作ったり長さを変えたりする時くらいで、手っ取り早く現在の寸法や互いの距離を測れたら良いなと感じました。
2つ目は軸となるマス目がオブジェクトに消されてしまうことです。
寸法や距離を知るために投影法を変えてX面Y面を見てマス目を数えようと思いましたが、マス目がオブジェクトに隠されてしまい見えません。また、レイヤーも見つからず細かいオブジェクトを選択するには一苦労でした。
その他にも移動の際にxy軸の固定ができないため意図しない方向に動いてしまう、選択したいオブジェクトを貫通して奥にあるオブジェクトが選択されてしまう、いきなり数値入力で移動できない事など気になった点がありました。また、Tinkercadは3Dプリンタ用には適していますが、モデルをより忠実に仕上げるレンダリング機能は無く、レンダリングを行うにはFusion側に出力しないといけない事に気が付きました。
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5.苦労したことや楽しかったことなど感想
私は高校生の情報の授業でFusion360を扱ったことがあり、その操作に慣れていたため初めは操作に慣れることが苦労しました。また、今回の製品は同じ形が羅列しており、一度に同じ形のオブジェクトを編集しようと試みましたがなぜか複数選択をすると編集パネルが表示されなくなり諦めて丸みを加える作業を一つ一つ心を込めて制作していました。対して、制作の段階で一番楽しく感じたのは色を付ける作業でした。作品としての表現が一気に深まり、完成へと近づいて行くことでものづくりの楽しさを実感できると感じました。