今回はキーホルダー製作ということで、3Dプリンターで型を作り、それを皮のキーホルダーに押し付けて模様を作りました!
まあ何に悩むかと言えば、模様・・・ですかねぇ・・・
2021年度のものづくり入門のページを見てもらえばわかるのですが、私は当時レーザーカッターでものづくりキーホルダーを作りました。しかしそれから一年たった今、私は今度は技術科教育法の受講者として、キーホルダーを作る課題を行っています。
・・・と、言うことで!
今度は技術キーホルダーを作ることに決めました!
まず技術は英語で「Technology」ですが、それでは長いので「TECH」の四字を真ん中に配置しようということは即決まりました。でも、それだけではちょっと寂しい・・・ということで、周りに何かを配置しようと思い立ちました。
技術の領域と言えば、木材加工・金属加工・機械・電気・栽培・情報の6つであることから、これらの領域をそれぞれ1つのマークで表し、周囲に置こうということを考えました。
考えた結果、木材加工→金槌、金属加工→弓鋸、機械→歯車、電気→稲妻、栽培→植物の芽までは割とすぐに決まりました。
しかし問題は情報。どんなマークにするかかなり悩みましたが、最終的にたまたまやってきた山口理生君が出してくれた「Wi-Fiマークのような電波」というアイデアに決まりました。
そうと決まれば早速3DCADでデータを作ります。
ハイッ、完成!(後で皮のキーホルダーに押し付けるため、左右反転してあります。)
データが完成したら、次は3Dプリンターで型に出力・・・
しました。汚い。なんならもげてる。
(完成した時点で逸る気持ちを抑えられず、先にキーホルダーに押し付けてしまい、出力されたままの姿で写真を撮り損ねてしまったことをお詫び申し上げます。)
写真の通り、脇の6領域のマーク達の中に細すぎるものがあり、潰れてしまったりもげてしまったりしていますね・・・
出力されたらこれを万力で固定。押さえ、封じ、押し込め、圧し、締めつけるッ・・・!
そして、ついに完成したものがこちら!
うーん、弓鋸がつぶれてしまいましたが、なんかドライバーっぽく見えるので、結果オーラ・・・イ?
電波のマークもあまりうまく出なかったりしていて、全体的に型にするには細すぎましたね・・・
あと考えられる改善点としては・・・パワー不足(?)
上の写真はなるべくはっきり模様が見えるように光量を調節しているので、実際はもう少し見にくい部分があります。もう少しはっきり溝を作ることができるように、フルパワーで圧しても良かったのかもしれません。
とはいえ完成は完成!これで「テクキー」の出来上がりです!
[感想・気づいたこと]
〇出力する3Dデータが小さすぎたり細すぎたりすると、あまりうまく出力することができないということを学んだ。
〇今回初めて、素材にフィラメントを用いた3Dプリンターを使ってみたが、前準備はレジンを素材として用いる光造形のものの方が楽だと感じた。また、出力されたものの精度を見ると光造形プリンターの方が優れていると感じたが、スピードに関しては今回使用したものの方が優れているように思えた。
〇クオリティと速度の両立を目指すのは、手作業でも機械開発でも難しいものだということを学んだ。
〇データ上でものを作る際にも、現実での出力ツールや素材の性質などについて考える必要があることを改めて思い知らされた。
〇自分が思い描いていたものが、ある程度の水準で完成すると嬉しく感じる。今回の製作物についても、さんざん悪い点は挙げたが、意外と気に入っている。
[アーカイブ]
光造形の3Dプリンターと比較すると、やっぱり一長一短ありますよね。積層の3Dプリンターでも、速度などのパラメータを調整すれば、もうちょっと綺麗に出力できるはず!