第3回課題


愛用していて且つなるべく曲線の少ないやつを考えた結果、将棋の駒にいきつきました。写真のものは小学生の時に祖父に買ってもらったもので、当時の私はノートの切れ端に9×9のマス目をボールペンで書いておき、コマを動かすたびに鉛筆で書き足して消しゴムで消してを繰り返す、アナログすぎる将棋をしていたので大喜びしたのを覚えています。どの駒をモデリングするかは少し悩みましたが、シンプルに歩にしました。
結果から言うと割と苦戦しました。当初は、「駒のモデリング」→「テキストの入力」で終わりだと考えていたのですが、「テキスト入力」の作業で問題が二つ出てきました。

まず一つは、そもそも書きたいテキストが無いことです。右の写真を見ていただけたらわかる通りこんな文字が無いのです。まあ、後々調べると「丁三」と書いてあるらしくどうやら歩の字の崩し字らしいです。とにもかくにもこんな書道の字は図形を切り貼りしていては作れないので、スケッチ機能を活用しました。写真のようにプロットしやすいようにして、なるべく筆字に近づけました。
もう一つは、将棋駒の字が「彫る」→「色を塗る」の工程でできているということです。つまり駒に穴をあけるけれどもそこには色が塗られている状況をつくらなければいけないのです。今考えればそこまで難しい注文ではないのですが27時に作業していた私は1時間ぐらい頭を悩ませていました。最終的に、駒に穴をあけたもの+テキストに穴をあけたもの(下写真)、にすることで解決しました。

作業初めは全駒つくるぞの意気込みはあったのですが、今回は断念させてください。直感的に扱える分個人の器用さが顕著に出るなと思いました。
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