技術教育入門2025

私とこのグッズの出会いは、３月のある肌寒い夜でした。大学生活の始まりに向けて３月末に引っ越してきた私。千葉の空気は日中は春の訪れを感じさせる陽気でした。しかし、引っ越しが完了したその日の夜。手伝ってくれた両親が帰り、初めての場所に一人ぼっちになった私はその寂しさとともに、まだ冬の面影を残す冷気に体が震えていました。私は新品の布団の中にくるまって暖をとることしかできませんでした。そんな私を部屋の隅からこの子は見つめているようでした。触れてみると、確かにこの子にはぬくもりはなければ冷たさもありません。しかし、この子が仲介することで私はその夜を乗り越えるための暖を得ることができたのです。その後、私たちは暑い日も寒い日もともに乗り越えてきました。今、再び冷え込む日々が始まろうとしていいます。これからも私たちは誰にも切り離されることなく、二人三脚で毎日を乗り越えていきたいと思います。モデリングするにあたり、対象物を今一度よく観察するとともに、そのものとの思い出や日常、これからの歩みについて改めて考えさせられるきっかけとなりました。