①授業全体で学んだこと
⇨本授業で得られたものはTinkercad、3Dプリンター及びレーザーカッターの使用経験、micro:bitの活用例の学習だろう。経験したことが0とそうでないとでは今後の人生において思考の幅にも大きな差が生じるだろう。メタバーステクノロジーの発展とともに3Dプリンターの活用も活発になっていくだろう近代において触れておくことが有利になる技術に触れられたと思う。
また、現職の先生方の話を読んだり聞いたりして技術科の授業の理想と現実の格差を感じた。新技術・新教材を取り入れた授業を試みるためには技術科教員が常に学び続けていくだけでなく、他教員の理解や予算の問題、授業時間数の問題が立ちはだかることを学んだ。
②最終課題について
⇨非接触型のアルコール噴射機の作成に挑戦した。試作段階では下記の動画のように作動していたものの、本製作をした結果、うまく作動するものが出来なかった。超音波距離センサーの動作確認をしていると距離の測定感覚の間に大きく距離変化が起きると測定結果が距離0になる現象が見られた。そもそも検出範囲外なので使わないとは思うが、プログラム(今回は下図のようにした)を組む際に距離0になったらという条件は使わないほうが良いだろう。
今回はスプレーのレバーを引く方法としてサーボモーターとレバーに開けた穴に針金を直接付けて引かせたが、固定するときに若干角度が変わると引く力が極端に弱くなってしまい、うまく作動視させることが出来なかった。
③授業への要望
授業では実践的な技術科の授業での活用方法を学ぶことが出来た一方で、そもそもレーザーカッターも3Dプリンターも設備がないと活用できないものだろう。価格がそれほどしないとは言っても個人で買うにも整備や維持も大変だと感じた。授業時間外に班ごとに活動を行うことは良いと思うが、全班が同週に同じ機械を用いる形はよくないと感じた。中学のように皆で同じ順に学ぶ必要はなく、最初にレーザーカッター及び3Dプリンターの使い方の説明の記事を載せ、班ごとに毎週別課題を与える方式にしてもいいだろう。この形式なら別の班が発表した様子を見て、さらに一工夫加えたものを製作することが可能なのではないだろうか。失敗談の共有も昨年度の実施記録を見てわかるとはいえ、実際に身近で聞いた方が分かりやすいだろう。