「ZZZ・・・ZZZ・・・ハッ!寝落ちしてた!今何時・・・8時!?やばい課題間に合わない!!」
皆さん、勉強をしていたはずなのに「寝落ち」をしてしまっていたこと、ありませんか?
ちなみに私は先日、ドイツ語の動画を見ている最中に寝落ちし、もう一回動画を見る羽目になりました。寝落ちした時間が短ければまだいいのですが、5時間寝落ちした時の絶望感と焦燥感は相当なものでしょう。
しかし寝落ちというものは、あらかじめ寝ることを予定していないため防ぎようがないという厄介な性質を持っています。眠くて思考力が低下している状態では、唯一の有効な手段である目覚ましもかけようという考えが浮かびません。
寝落ちした時に起こしてくれるような装置が欲しい・・・なら作ればいいのだ!!
・解決の手立て
〇寝落ちしたのを感知して起こしてほしい
1.寝落ちを感知する
→寝落ち=顔が下を向く
→画面が下を向いたのをトリガーにして動けばいい
2.起こす
→できるだけ外部からの刺激が欲しい
→モーターなら聴覚と触覚に刺激を与えることができる
⇒[画面が下を向いたとき、モーターで聴覚と触覚に刺激を与えることができる装置]であればいい!!
・試作
そして条件に従い試作したプログラム及び装置がこちらです。使い方はとっても簡単!右の写真の大きい装置を頭に装着し、コードの先についているモーター付きの小さな装置を外耳に装着するだけ!
今回の設定では寝落ちを感知してから五分後にモーターが作動し、至近距離で外耳に刺激を与えるとともに不快な機械音を発生させます。また、補助的な役割として高音の電子音が十数秒間流れる設定にしました。また、勉強している間に多少頭を下に向けることはあると思うので、額の装置が「完全に」下を向いたときのみタイマーが作動するような角度設定にしてあります。
なお、頭を起こすとモーターの位置がリセットされ、音も鳴りやみ何度でも使えますのでご安心ください!
・成果
実際に使ってみて「あ、これは起きるわ」と思いました。モーターの動きが絶妙に鬱陶しく、モーターの作動音とmicro:bitの電子音の二重奏は非常に耳と頭に来る音でした。
また、丁度良く母に「30分経ったら起こして」と依頼をいただいたので、寝ている母で実験をしてみたところ起こすことに成功しました。
プログラムを含めこの装置の名を「OKIRO」としたいと思います!
・気づいたこと、学んだこと
今回モーターで解決できる問題を探してみたことで、モーターの使い方は何も物を動かしたり押したりするだけではなく、その作動時に発される機械音なども役に立ちうることに気が付きました。あるものが「役割」として持っているものだけでなく、良い点・悪い点両方を含めた「あるもの自体が持つ特性」もまた利用することができるのだと思います。
また、今回は段ボールを用いて装置を組み立てましたが、実際に自分の手を使って作った方がデータで造形するよりも自分の体に合ったものを作りやすいと思った。実際耳につけるモーターの部分の穴は私の耳に引っ掛けるのにぴったりのサイズ感でした。
起きなくては...!と意識しながら寝ると、わりと起きられますよね。でも寝落ちするとその意識なく無防備に寝てしまうので危険ですよね。わかります。
モーターの作動音を活かすのは新しいですね。モーターの先にブラシとかつけておけば耳を物理的に攻撃できるかもしれませんね。
データでゼロから設計するよりも、大まかなサイズ感を知るために段ボールなどで試作してサイズ調整してからデータにするのは有効な手段ですね。