私のベッドはドアと正反対の場所にあり、窓の下にぴったりとくっついています。そして私はメガネをいつも窓枠において寝ています。
時折寝苦しくて布団が邪魔になると布団を剥ぐのですが、その時かすかに「カチャ・・・」という音がします。それを不安に感じて窓枠のあたりを手探りし、ようやくその不安感の正体に気が付きます。そう、メガネが布団に巻き込まれてしまっていたのです。
暗闇の中で布団の中からメガネを探すのは地味に大変であるため、明かりが欲しくなります。しかし部屋の電気のスイッチはドアの脇についているため、わざわざベッドから出て押しに行かなければなりません。(電気のリモコン?数年前に壊れました)
ベッドから出ることなく、程よい明りが欲しい・・・それならmicro:bitで解決しようじゃないか!
・解決への手立て
メガネを探すためのちょっとした明かりが必要
→暗闇でも探す必要のないライトを作る
→ボタン等触れなければ入力できないブロックは使えない
→[音を感知して点灯するライト]であればいい!!
・試作1
そしてmicro:bitで組んでみたプログラムがこちらです。「うるさいかどうか」のしきい値の初期設定は128でしたが、これでは小さい音も拾ってしまうのではないかと思い、とりあえず150で設定しました。
また、一旦明かりがつけば消灯方法は問わないため、とりあえず「ボタンAが押されたとき」という条件設定にしました。なお、LEDライトは1つだけ回路につなぎました。
・試作2
試運転してみたところ、かなり強く手をたたいたりしないと入力されないことが分かったため、今度はしきい値を100に設定してみました。
また、LEDライトが一つだけだとかなり心許なかったため、LEDライトを三つに増やして再挑戦しました。
・成果
試作2の時点で明るさ・感度のどちらも丁度良いものになりました。しきい値100というのは、ベッドの中で動いたりベッドがきしんだりした時の音、エアコンの稼働音、YouTubeの動画の音程度では反応せず、普通の拍手程の音で点灯するような丁度良い数字だったみたいです。またLEDライト三つというのは暗闇の中で近くが見やすく、かといって眩しくもない絶妙な明るさでした。
実際にいつもメガネを無くす状況を作り上げ、ライト無しとライトありで見つけるまでの時間を計ってみたところ、ライトありの方がライト無しと比べ約1分ほどの差が出ました。また、緑色のLEDライトを使ったことで目への刺激が弱めに感じられました。
・気づいたこと、学んだこと
音感センサーを初めて使ってみましたが、使いたい状況によってしきい値の研究が必要になってくると思いました。今回は大雑把に100という数値で丁度良くなりましたが、場合によってはもっと微調整が必要になってくることがあるかもしれないです。しかしこういうちょっとした研究も楽しめるポイントの一つになり得ると思います。
また作った後、他に「停電時すぐに場所が分かるライト」としても使えることに気が付きました。アイデアを形にするには無限に方法が存在しますが、形にした後の利用法にもさらに広がりがあるという点もまた、ものづくりの面白いところだということを学びました。
解決したい課題が明確だし、読んでいて面白い!そして解決の手立ても明確!
さらには形にして使っていく中で新たなアイディアを思いつくという!
おぬし、相当な手練れじゃのう。。。